ミモザの花言葉|資料10本と19世紀の原典で確かめた色別の意味と怖い説の出どころ

ミモザの花言葉|資料10本と19世紀の原典で確かめた色別の意味と怖い説の出どころ

日本で「ミモザ」と呼ぶのは、オーストラリア原産のマメ科アカシア属の木で、早春に小さな球状の黄色い花を房のように咲かせます。【実測】花しるべが2026年9月28日に資料10本を照合したところ、「友情」「感謝」は10本すべてに、「秘密の恋」「優雅」「思いやり」は8本に載っていました。1884年の英語の花言葉事典にも、アカシアの「Friendship(友情)」と、黄色いアカシアの「Secret love(秘密の恋)」があります。

この記事でわかること

  • 資料10本で数えた13の語: 「友情」「感謝」は10本、「秘密の恋」「優雅」「思いやり」は8本に載ります。色別では黄が「秘密の恋」、オレンジが「優雅」「上品」「エレガント」、白が「頼られる人」「死に勝る愛情」です。
  • 英語の原典では植物が分かれる: 1884年の事典は「秘密の恋」を黄色いアカシア、「感受性」をオジギソウ(植物学上のミモザ)に当てていて、同じ植物の語ではありません。
  • 怖い説と由来の話の出どころ: 死の字を含む語は「死に勝る愛情」の1つだけで、19世紀の2冊には見当たりません。先住民が愛の告白に使ったという話は8本が書きますが、出典を示す資料は0本でした。

ほかの花の語と資料の厚みは、花の名前から花言葉を探す一覧で比べられます。

目次

ミモザの花言葉は「友情」「感謝」「秘密の恋」「優雅」

資料10本のうち友情と感謝は10本すべてに、秘密の恋と優雅は8本に載っていました。

【実測】調べた範囲では、花言葉を定める公的な機関は見つかりません。だから花しるべは「正しい花言葉」を1つに決めず、どの語が何本の資料に載っているかを数えました。数えたのは2026年9月28日に取得した資料10本の本文で、語ごとに文字列で検索しています。

花言葉 本数 判定 載せている資料
友情 10本 典拠あり(英語の事典2冊に Friendship) 10本すべて
感謝 10本 典拠あり 10本すべて
秘密の恋 8本 典拠あり(1884年の事典の黄色いアカシアに Secret love) ゼクシィ・AND PLANTS・HanaPrime・LOVEGREEN・minne・はたらこマガジン・花言葉-由来・GreenSnap STORE
優雅 8本 典拠あり(1884年の事典の薔薇色か白のアカシアに Elegance) AND PLANTS・HanaPrime・FLOWER・LOVEGREEN・minne・はたらこマガジン・hugflowers・GreenSnap STORE
思いやり 8本 典拠あり ゼクシィ・AND PLANTS・HanaPrime・FLOWER・minne・はたらこマガジン・花言葉-由来・GreenSnap STORE
感受性 7本 典拠あり(1884年の事典ではオジギソウの Sensitiveness) ゼクシィ・HanaPrime・FLOWER・minne・はたらこマガジン・花言葉-由来・GreenSnap STORE
上品 7本 典拠あり ゼクシィ・AND PLANTS・HanaPrime・FLOWER・minne・はたらこマガジン・hugflowers
エレガント 6本 典拠あり AND PLANTS・LOVEGREEN・minne・はたらこマガジン・hugflowers・GreenSnap STORE
頼られる人 5本 典拠あり AND PLANTS・HanaPrime・minne・はたらこマガジン・GreenSnap STORE
死に勝る愛情 5本 典拠あり(英語の事典2冊には見当たらない) AND PLANTS(「死にもまさる愛情」)・HanaPrime・minne・はたらこマガジン・GreenSnap STORE
密かな愛 4本 典拠あり AND PLANTS・はたらこマガジン・hugflowers・GreenSnap STORE
真実の愛 3本 典拠あり AND PLANTS・はたらこマガジン・GreenSnap STORE
繊細 3本 典拠あり FLOWER・花言葉-由来・hugflowers

本数は語の正しさの順位ではなく、どれだけ広く書かれているかの目安です。判定の欄の英語は、この記事の後半で開いた19世紀の事典2冊の語です。

10本中何本に載っているかで語を分ける

6本以上に載る語が8つ、3本から5本だけの語が5つあり、1本か2本だけの語はありませんでした。

【実測】上位の8語は、10本のうち6本以上に載っています。3本から5本の5語は、「頼られる人」「死に勝る愛情」のように色ごとに当てられる語と、「密かな愛」「真実の愛」のように「秘密の恋」の言い換えとして添えられる語です。1本か2本だけにしか出てこない語は、ミモザでは見つかりませんでした。

語の数が13まで増えるのは、全般の語とは別に色の語があるからです。同じ数え方をしたアネモネの花言葉には1本だけに載る語が4つありました。ミモザでは1本か2本だけの語が見つからず、資料どうしの語の重なりが大きいと言えます。

「感謝」は3月8日のミモザの日と結びついた語

感謝は10本すべてに載る語で、10本すべてが3月8日の「ミモザの日」とイタリアの話を書いています。

【実測】10本の本文を「3月8日」「ミモザの日」「イタリア」で検索すると、どれも10本すべてに出てきました。ゼクシィはミモザの日を「女性に感謝をささげる日」と書いています。語の由来として「感謝」を説明する資料はあっても、その出典を示す資料はありませんでした。3月8日の話は、この記事の「ミモザの日」の節で一次資料から確かめます。

「友情」「感謝」の語を持つほかの花は、「友情」の花言葉を持つ花と「感謝」の花言葉を持つ花で探せます。

色別の花言葉|黄・オレンジ・白で意味が変わる

黄は秘密の恋、オレンジは優雅・上品・エレガント、白は頼られる人と死に勝る愛情です。

【実測】色の語を載せている資料は6本で、黄・オレンジ・白の3色に語を当てています。ピンクに語を当てた資料はありません。色の語はどれも、全般の語から分けて割り当てたものです。

色 花言葉 本数 載せている資料
黄 秘密の恋 6本 AND PLANTS・HanaPrime・LOVEGREEN・minne・はたらこマガジン・GreenSnap STORE
黄(添える語) 密かな愛・真実の愛 2本 はたらこマガジン・GreenSnap STORE
オレンジ 優雅・上品・エレガントの組み合わせ 6本 AND PLANTS・HanaPrime・LOVEGREEN・minne・はたらこマガジン・GreenSnap STORE
白 頼られる人・死に勝る愛情 5本 AND PLANTS・HanaPrime・minne・はたらこマガジン・GreenSnap STORE
ピンク 語なし 0本 hugflowersが花の存在だけを書く

色から花を探すなら色から花を探すが入り口です。

黄色いミモザの花言葉

黄に当てられるのは秘密の恋で、6本が黄の語として載せ、2本は密かな愛と真実の愛も添えています。

【実測】AND PLANTS・HanaPrime・LOVEGREEN・minne・はたらこマガジン・GreenSnap STOREの6本が、黄色いミモザの語を「秘密の恋」としています。はたらこマガジンとGreenSnap STOREは、「密かな愛」「真実の愛」も黄に並べます。

ほかの黄色い花の語と比べるなら黄色い花の花言葉一覧から入れます。

オレンジのミモザの花言葉

オレンジは優雅・上品・エレガントで、6本がオレンジに当てていますが、語の組み合わせは資料ごとに違います。

【実測】AND PLANTSは「上品」「優雅」、HanaPrimeは「優雅」、LOVEGREENは「エレガント」、minneとはたらこマガジンは「エレガント」「上品」、GreenSnap STOREは「優雅」「エレガント」を当てています。6本とも「気品のある美しさ」の系統ですが、3語すべてを並べた資料はありませんでした。

1884年の英語の事典で Elegance(優雅)が当てられているのは、オレンジではなく「薔薇色か白のアカシア」です。色と語の対応は、英語の事典と日本語の資料で一致しません。オレンジの花どうしで比べるならオレンジの花の花言葉一覧から入れます。

白いミモザの花言葉

白には頼られる人と死に勝る愛情の2語が当てられ、5本の資料が同じ2語を並べています。

【実測】AND PLANTS・HanaPrime・minne・はたらこマガジン・GreenSnap STOREの5本が、白に「頼られる人」「死に勝る愛情」を当てています。HanaPrimeとminneは「頼られる人」の由来を、生命力が強いことから説明していますが、出典は示していません。はたらこマガジンは「死に勝る愛情」を実の毒性から生まれたと考えられる語と書きますが、これも出典がありません。花しるべは、この2つの説明を由来としては採りません。

白い花どうしで比べるなら白い花の花言葉一覧から入れます。

ピンクや銀葉のミモザに独自の花言葉は無い

資料10本にピンクや銀葉のミモザの語はなく、1本がピンクの花が存在するとだけ書いていました。

【実測】hugflowersは、白いミモザやピンクのミモザ(ネムノキの仲間)も存在すると書きますが、語は付けていません。銀色の葉のギンヨウアカシアを6本が紹介していますが、葉の色に語を当てた資料もありませんでした。花しるべは、ピンクや銀葉に独自の語があるとは書きません。

英語の花言葉|19世紀の事典ではアカシアとミモザは別の項目

1884年の事典は黄色いアカシアに Secret love、ミモザ(オジギソウ)に Sensitiveness を当てています。

【実測】資料10本のうち、ゼクシィ・minne・はたらこマガジン・花言葉-由来・GreenSnap STOREの5本が、英語の花言葉を「secret love」「sensitivity」と並べていました。どちらも出典は示していません。10本に英語の事典の書名は1件も出てこないので、花しるべは全文が公開されている19世紀の英語の花言葉事典2冊を開き、Acacia と Mimosa の項を読みました。

本 刊行 見出し語 載っている語
Kate Greenaway『Language of Flowers』 1884年 Acacia Friendship(友情)
Kate Greenaway『Language of Flowers』 1884年 Acacia, Rose or White Elegance(優雅)
Kate Greenaway『Language of Flowers』 1884年 Acacia, Yellow Secret love(秘密の恋)
Kate Greenaway『Language of Flowers』 1884年 Mimosa (Sensitive Plant) Sensitiveness(感受性)
Henrietta Dumont『The Language of Flowers』 1851年(フィラデルフィア) ACACIA Friendship(友情)
同じ2冊 同上 死を含むアカシア・ミモザの語 見つからない

表のとおり、日本語の資料がミモザの語として並べる「友情」「優雅」「秘密の恋」はアカシアの項に、「感受性」はミモザの項にあります。19世紀の英語の事典では、アカシアとミモザは別の植物として、別の見出しに立っていました。

「秘密の恋」は黄色いアカシアの語

Greenawayの1884年の事典は、Acacia, Yellow の項に Secret love を当てています。

【公式仕様】Project Gutenbergで全文が読めるKate Greenaway『Language of Flowers』(1884年)は、Acacia を3つの見出しに分けています。色のないAcaciaが Friendship、薔薇色か白のアカシアが Elegance、黄色いアカシアが Secret love です。日本で店頭に並ぶミモザは黄色いアカシア属の花なので、「秘密の恋」はその黄色い花にいちばん近い語だと言えます。

もう1冊のHenrietta Dumont『The Language of Flowers』(1851年、フィラデルフィア刊)は、ACACIA を Friendship の1語だけにしています。2026年9月28日に2冊とも全文を開き、大文字と小文字を区別せずに Acacia・Mimosa・Sensitive を検索して項目を読みました。

「感受性」は植物学上のミモザ=オジギソウの語

1884年の事典の Mimosa は Sensitive Plant の注記付きで、語は Sensitiveness です。

Sensitive Plant は、触れると葉を閉じるオジギソウの英名です。日本大百科全書は、オジギソウをブラジル原産で英名を sensitive plant とし、日本へは1841年(天保12)に伝わったと書いています。夏に桃色の球状の花を咲かせる草で、早春に黄色い花を咲かせるアカシア属の木とは別の植物です。

「感受性」と「秘密の恋」は、原典では別の植物の語です

1884年の事典で Sensitiveness(感受性)が当てられているのは Mimosa (Sensitive Plant)、つまりオジギソウです。Secret love(秘密の恋)が当てられているのは Acacia, Yellow、黄色いアカシアです。

日本語の資料は2つの語を「ミモザの花言葉」として同じ花に並べていますが、原典の見出しをたどると植物が分かれます。花しるべは、どちらの見出しから来た語かを分けて書きます。

「友情」「優雅」もアカシアの項目にある

Acacia は Friendship、薔薇色か白の Acacia は Elegance で、10本と8本に載る語と重なります。

「友情」は1851年と1884年の2冊ともにある語で、資料10本のすべてに載る語と一致します。「優雅」は1884年の事典で薔薇色か白のアカシアに当てられた語で、日本語の資料ではオレンジの語として当てられています。語は同じでも、どの色に当てるかは英語の事典と日本語の資料で違います。同じ2冊で語を確かめた花にはスズランの花言葉もあります。

ミモザの花言葉は怖いのか|「死に勝る愛情」をどう読むか

死の字を含む語は死に勝る愛情の1つだけで、資料5本がこの語を白いミモザに当てています。

【実測】資料10本の13語のうち、死を表す字を含むのは「死に勝る愛情」だけでした。呪い・別れ・嫉妬を表す語は1本にもありません。10本の本文を「怖」で検索すると、AND PLANTS・HanaPrime・minne・はたらこマガジン・花言葉-由来・hugflowers・GreenSnap STOREの7本が「怖い」に触れていました。はたらこマガジンは「ミモザには、特に怖い花言葉はありません」と書き、AND PLANTSも「死にもまさる愛情」はネガティブな意味ではないと説明しています。

怖いと言われる語を数えた結果(資料10本)

死の字を含む語 「死に勝る愛情」の1つ。5本が白いミモザの語として載せています。

呪い・別れ・嫉妬を表す語 0本。13語のうち、恋の語は「秘密の恋」「密かな愛」「真実の愛」で、どれも相手を責める語ではありません。

「怖い」に触れた資料 7本。触れた資料は、どれも怖い意味は無いか、ネガティブではないと書いています。

「死に勝る愛情」は「死より強い愛」と読める語で、死を願う語ではありません。花しるべは「怖い」花言葉を持つ花の一覧で、ほかの花の語と並べて比べられるようにしています。

「死に勝る愛情」は19世紀の英語の事典に見当たらない

1884年と1851年の2冊には、ミモザにもアカシアにも、死を含む語は当てられていませんでした。

【実測】2冊の全文で Acacia と Mimosa が出てくる箇所と、語から花を引く逆引きの表をすべて読みました。近い語は、Greenawayの Locust Tree (green) に当てられた Affection beyond the grave(墓を越える愛情)だけで、これはアカシアともミモザとも別の見出しです。「死に勝る愛情」が日本語でいつ、誰によって付けられたのかは、資料10本からも2冊からも分かりませんでした。はたらこマガジンやHanaPrimeが書く「実の毒」から生まれたという説明にも、出典はありません。

「秘密の恋」の由来|先住民の告白の話を原文で確かめる

8本が先住民の愛の告白を由来に挙げていますが、その出典を示している資料は1本もありません。

【実測】ゼクシィ・AND PLANTS・HanaPrime・minne・はたらこマガジン・花言葉-由来・hugflowers・GreenSnap STOREの8本が、アメリカの先住民の若者がミモザやアカシアの花を贈って愛を告白したことから「秘密の恋」の語が生まれた、と書いています。10本の本文を「出典」で検索すると1件もなく、「参考文献」を置いていたのは花言葉-由来の1本だけでした。花言葉-由来は「アカシア属の花を使ったことに由来するともいわれます」と、言い伝えとして書いています。

花しるべは、先住民の告白の話を事実としては書きません。書けるのは「そう書く資料が8本ある」ところまでです。そのうえで、19世紀の英語の事典に近い記述があるかを確かめました。

1851年の事典が書くのは「純潔な愛の女神に捧げた」まで

Dumontの事典は、北米のアカシアを先住民が純潔な愛の女神に捧げたと書き、告白の習慣は書いていません。

【公式仕様】Dumontの1851年の事典は、ACACIA の項で、このアカシアは北アメリカのカナダからカロライナにかけてが原産で、先住民が「the goddess of chaste love」、純潔な愛の女神に捧げた、と書いています。続けて、植物学者のロバンがフランスへ持ち込んだこと、花が薔薇色であることを記しています。若者が花を贈って告白したという話は、この項にはありませんでした。

Dumontのアカシアは、店頭のミモザとは別の木と読めます

Dumontのアカシアは北米原産で、花は薔薇色です。店頭のミモザ(フサアカシア・ギンヨウアカシア)はオーストラリア原産で、花は黄色です。産地も花の色も合いません。

ロバンがフランスへ持ち込んだ北米の木といえば、ハリエンジュ属(Robinia)があります。英語版Wikipediaは、この属名がフランス王室の庭師ジャン・ロバンと息子にちなむと書いています。Dumontのアカシアは、ハリエンジュ属の木と読めます。

ただし、英語版Wikipediaによると、ハリエンジュ属でいちばん知られたニセアカシア(Robinia pseudoacacia)の花はクリーム色がかった白で、ピンクや紫はまれです。どの種を指すのかまでは、この本からは決められません。

ミモザの日は3月8日|イタリアの国際女性デーから

3月8日の国際女性デーに、イタリアで男性が女性へミモザを贈る習慣があることから、ミモザの日と呼ばれます。

【公式仕様】国連は、国際女性デーを1977年に公式に認めたと国連の国際女性デーの解説ページに書いています。時事ドットコムの国際女性デー特集は、イタリアでは3月8日に男性が女性にミモザを贈って感謝を伝える習慣があり、そこから「ミモザの日」とも呼ばれると紹介しています。

「感謝」は10本すべてに載り、10本すべてがこの日の話も書いています。ミモザの日は日付の記念日で、誕生花の日付とは別のものです。3月8日の誕生花を花しるべで見るなら3月8日の誕生花から入れます。

1946年のイタリアで女性の日の象徴になった

1946年3月8日、手に入りやすく、その時期に咲いていたミモザが、イタリアで女性の日の象徴になりました。

【公式仕様】イタリア語版Wikipedia「国際女性デー」は、戦後の1946年3月8日にイタリア全国で女性の日が祝われ、このとき象徴としてミモザが初めて登場したと書いています。選ばれた理由は、全国で手に入りやすく、その時期に中部と南部の多くの地域で自生して咲いていたためです。

ミモザを選んだ人物については、同じページが、年を経て何人もの活動家の名が挙がってきたと書き、名前は資料で割れています。花しるべは、選んだ人を1人には言い切りません。

2026年3月8日の例

2026年はパラリンピックの会場で女性にミモザが手渡され、鹿児島市などは3,300本のミニブーケを配りました。

【公式仕様】時事ドットコムは2026年3月9日の配信で、3月8日にミラノ・コルティナ・パラリンピックの車いすカーリング会場で、女性の選手・コーチ・関係者にミモザの花が手渡されたと伝えています。鹿児島市の国際女性デーのページは、県内の企業と市・県の共催で、2026年3月6日と8日に市内各所でミモザのミニブーケ3,300本を配ると告知していました。

名前の由来|ミモザは本来オジギソウの名前

植物学でミモザと呼ぶのはオジギソウ属で、アカシアをミモザと呼ぶのはイギリスの切り花の呼び名からです。

【公式仕様】コトバンクに収録された世界大百科事典は、日本ではアカシア類をミモザと通称するが、これはイギリスで南フランスから切り花として輸入されるフサアカシアがミモサと呼ばれたことによる、と書いています。Wikipedia日本語版「ミモザ」も、本来はオジギソウ属の総称で、アカシア属の俗称になった経緯を同じように説明しています。

オジギソウ属の属名 Mimosa は、日本大百科全書によるとギリシア語で「まねをする」という意味です。触れると葉を閉じる動きを、身振りでまねをするように見立てた名前です。英語版Wikipediaの Acacia dealbata の項も、この花と枝先が切り花になり、花屋の業界では “mimosa” と呼ばれると書き、オジギソウ属と混同しないよう注意を添えています。

ミモザは何月何日の誕生花か|資料で3通りに割れる

日付を書く5本のうち4月9日が5本すべて、2月14日が4本、4月3日が2本で、1日には決まりません。

【実測】資料10本のうち、誕生花の日付を書いているのは5本(AND PLANTS・HanaPrime・LOVEGREEN・はたらこマガジン・花言葉-由来)です。表の本数は、この5本を分母にしています。LOVEGREENは本文ではなく、関連記事の題名で4月9日を挙げていました。

日付 本数(日付を書く5本のうち) 載せている資料 花しるべの誕生花
4月9日 5本 AND PLANTS・HanaPrime・LOVEGREEN・はたらこマガジン・花言葉-由来 ヤマブキ
2月14日 4本 AND PLANTS・HanaPrime・はたらこマガジン・花言葉-由来 フリージア
4月3日 2本 HanaPrime・はたらこマガジン アスター

花しるべの誕生花カレンダーは、3つの日付のどれにもミモザを置いていません。4月9日の誕生花はヤマブキ、2月14日の誕生花はフリージア、4月3日の誕生花はアスターです。誕生花は日付ごとに1つの花を置く作りで、ミモザは日付の割れ方が大きいため選んでいません。

ミモザの種類|フサアカシアとギンヨウアカシアは葉で見分ける

羽片の対が多く葉と花が大きいのがフサアカシア、葉が銀色で羽片の対が少ないのがギンヨウアカシアです。

【公式仕様】日本大百科全書によると、アカシア属は約650種あり、花は小さな球形の頭状に集まり、花弁よりはるかに長い雄しべが多数あって目立ちます。店頭でミモザと呼ばれるのは、おもにフサアカシアとギンヨウアカシアの2種です。羽片の対の数と花期は資料で割れるので、2つの資料の値を並べます。

項目 フサアカシア ギンヨウアカシア 出典
学名 Acacia dealbata Acacia baileyana Wikipedia日本語版
原産 オーストラリア オーストラリア Wikipedia日本語版
葉の羽片の対 10〜20対 3〜5対 Wikipedia日本語版
葉の羽片の対 13〜25対 3〜4対 日本大百科全書
花期 2〜4月頃 1〜3月 Wikipedia日本語版
花期 2〜3月 2〜3月 日本大百科全書
葉の色 緑 銀色を帯びる(和名の由来) Wikipedia日本語版
葉と花の大きさ ギンヨウアカシアより大きい フサアカシアより小さい Wikipedia日本語版

見分けるときは、まず葉を見ます。羽片が細かく何対も並ぶのがフサアカシア、銀色の葉で羽片が数対しかないのがギンヨウアカシアです。日本大百科全書は、ギンヨウアカシアが切り花用に栽培され、フランス語でミモザと呼ばれると書いています。

ミモザに似た春の黄色い花

春に黄色い花を咲かせるマメ科のエニシダは、花が蝶の形なので、球状のミモザと見分けられます。

【公式仕様】日本大百科全書によると、エニシダはマメ科の常緑低木で、高さは1〜2m、5月ごろに黄色い蝶形の花を咲かせます。名前が似ているオジギソウとニセアカシアも、花の形と色で見分けられます。

名前 属 花の時期 花の形と色 出典
フサアカシア・ギンヨウアカシア(ミモザ) アカシア属 1〜4月(資料で割れる) 小さな球状の頭状花・黄 Wikipedia日本語版・日本大百科全書
エニシダ エニシダ属 5月ごろ 蝶形・黄 日本大百科全書
オジギソウ オジギソウ属 7〜9月 球状・桃色 日本大百科全書
ニセアカシア ハリエンジュ属 記載なし 房状・クリーム色がかった白 Wikipedia英語版

日本大百科全書は、日本で一般に「アカシア」と呼ぶのは、アカシア属とは別のハリエンジュ属のニセアカシアだと書いています。「アカシア」と呼ばれる木と、「ミモザ」と呼ばれる木は、属が違います。

生花とアレンジ|ミモザを贈るとき

切り花が出回るのは2月から3月で、資料10本のうち8本がドライフラワーにも触れています。

花しるべの花データでは、ミモザは切り花で、出回る月は2月と3月です。3月8日のミモザの日は、ちょうどこの時期に入ります。【実測】資料10本を「ドライ」で検索すると、ゼクシィ・AND PLANTS・HanaPrime・FLOWER・LOVEGREEN・minne・hugflowers・GreenSnap STOREの8本がドライフラワーに触れていました。AND PLANTSは、花束のほかにリースやスワッグ、ドライフラワーの楽しみ方を挙げています。

語から選ぶなら、友人には10本に載る「友情」、ミモザの日には「感謝」、黄色い花のまま贈れば「秘密の恋」の語も重なります。白の「死に勝る愛情」は白いミモザに当てられた語で、黄色いミモザの語ではありません。

ミモザを花束にして贈るなら、合わせる花と束ね方を先に決めます。→ 花束の意味とブーケとの違い|シーン別の選び方

ほかに愛の語を持つ花と合わせるなら、「愛」の花言葉を持つ花から探せます。

照合した資料10本と、この記事の調べ方

検索上位と関連検索から選んだ10本を資料にし、語ごとに載っている本数を数えました。

この記事の本数は、すべて下の10本を数えた結果です。選び方は、2026年9月28日に「ミモザの花言葉」で検索した上位(返り9件)と、同じ日の関連検索(怖い・由来・誕生花)の上位から1件を足した10件です。すべてWebの資料で、書籍は含みません。

照合した資料10本(2026年9月28日に照合)

資料1 ゼクシィ zexy.net

資料2 AND PLANTS andplants.jp

資料3 HanaPrime hanaprime.jp

資料4 FLOWER flowr.is

資料5 LOVEGREEN lovegreen.net

資料6 minneとものづくりと minne.com

資料7 はたらこマガジン hatarako.net

資料8 花言葉-由来 hananokotoba.com

資料9 hugflowers hugflowers-online.net

資料10 GreenSnap STORE greensnap.co.jp

10本の本文に、英語の花言葉事典の書名は1件も出てきませんでした。だから花しるべは、英語の事典2冊を原文で開き、植物の事実は百科事典から、ミモザの日は国連とイタリア語版Wikipedia、報道と自治体のページから取りました(参考情報に一覧)。

ミモザの花言葉のよくある質問

Q. ミモザの花言葉は怖いですか。

A. 死の字を含む語は白に当てられる「死に勝る愛情」の1つだけで、呪いや別れの語は資料10本のどれにもありません。「死に勝る愛情」は5本に載りますが、1851年と1884年の英語の事典には見当たらず、日本語でいつ付いた語かも分かりませんでした。

Q. 黄色いミモザの花言葉は何ですか。

A. 「秘密の恋」です。資料6本が黄の語として載せ、2本は「密かな愛」「真実の愛」も添えています。1884年の英語の事典でも、黄色いアカシアの語は Secret love です。黄色いミモザを選べば、全般の語の「秘密の恋」と同じ語になります。

Q. ミモザの英語の花言葉は何ですか。

A. 1884年のGreenawayの事典では、アカシアが Friendship、黄色いアカシアが Secret love、薔薇色か白のアカシアが Elegance です。Mimosa の項は Sensitive Plant(オジギソウ)で、語は Sensitiveness です。日本語の資料が並べる secret love と sensitivity は、原典では別の植物の語です。

Q. ミモザは何月何日の誕生花ですか。

A. 資料で3通りに割れていて、1日には言い切れません。日付を書く5本のうち、4月9日が5本、2月14日が4本、4月3日が2本です。花しるべの誕生花カレンダーは、3つの日付のどれにもミモザを置いていません。

Q. ミモザの日に花言葉はありますか。

A. ミモザの日そのものに決まった語はありません。3月8日の国際女性デーにイタリアで女性へミモザを贈る習慣があり、資料10本はすべて「感謝」の語をこの日の話とあわせて紹介しています。国連が国際女性デーを公式に認めたのは1977年です。

Q. ミモザとアカシアは同じ花ですか。

A. 日本で店頭に並ぶミモザは、アカシア属のフサアカシアやギンヨウアカシアです。植物学でミモザと呼ぶのはオジギソウ属で、別の植物です。また日本で一般に「アカシア」と呼ぶ木は、ハリエンジュ属のニセアカシアで、これもアカシア属ではありません。

まとめ

ミモザの語は友情と感謝が軸で、秘密の恋と感受性は原典では別の植物の語でした。

花しるべの考え:ミモザは「名前の違う2つの植物の語が重なった花」

1つ目の段 資料10本のうち「友情」「感謝」は10本、「秘密の恋」「優雅」「思いやり」は8本。色は黄に「秘密の恋」、オレンジに「優雅」「上品」「エレガント」、白に「頼られる人」「死に勝る愛情」が当てられ、ピンクや銀葉に独自の語はありません。

2つ目の段 1884年の英語の事典では「秘密の恋」は黄色いアカシア、「感受性」はオジギソウの語で、同じ植物の語ではありません。「死に勝る愛情」は2冊に見当たらず、先住民の告白の話は8本が書くのに出典は0本でした。

3つ目の段 誕生花は3通り、羽片の数と花期も資料で割れます。花しるべはどれか1つに決めず、割れていること自体を書きます。断定を1つ減らすたびに、読んだ人が別の資料を見て迷う回数が減るからです。

ほかの花の語と資料の厚みを比べるなら花言葉一覧(花の名前から探す)から、意味から花を探すなら意味から花を探す、日付から探すなら誕生花を日付から探すから入れます。

参考情報

  • ゼクシィ「ミモザの花言葉」 https://zexy.net/contents/lovenews/article.php?d=20240611
  • AND PLANTS「ミモザの花言葉」 https://andplants.jp/blogs/magazine/mimosa-hanakotoba
  • HanaPrime「ミモザの花言葉」 https://hanaprime.jp/language-flower/mimosa/
  • FLOWER「ミモザの花言葉」 https://flowr.is/articles/182
  • LOVEGREEN「ミモザの花言葉」 https://lovegreen.net/languageofflower/p22818/
  • minneとものづくりと「ミモザの花言葉」 https://minne.com/mag/articles/2221
  • はたらこマガジン「ミモザの花言葉」 https://www.hatarako.net/magazine/lifestyle/life/detail/48772/
  • 花言葉-由来「ミモザの花言葉」 https://hananokotoba.com/mimosa/
  • hugflowers「ミモザの花言葉と3月8日「ミモザの日」」 https://www.hugflowers-online.net/contents/%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98/4005/
  • GreenSnap STORE「ミモザの花言葉」 https://greensnap.co.jp/columns/mimosa_language
  • Wikipedia日本語版「ミモザ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ミモザ
  • Wikipedia日本語版「フサアカシア」 https://ja.wikipedia.org/wiki/フサアカシア
  • Wikipedia日本語版「ギンヨウアカシア」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ギンヨウアカシア
  • Wikipedia英語版「Acacia dealbata」 https://en.wikipedia.org/wiki/Acacia_dealbata
  • Wikipedia英語版「Robinia pseudoacacia」 https://en.wikipedia.org/wiki/Robinia_pseudoacacia
  • コトバンク「ミモザ」(改訂新版 世界大百科事典) https://kotobank.jp/word/ミモザ
  • コトバンク「アカシア」(日本大百科全書) https://kotobank.jp/word/アカシア
  • コトバンク「オジギソウ」(日本大百科全書) https://kotobank.jp/word/オジギソウ
  • コトバンク「エニシダ」(日本大百科全書) https://kotobank.jp/word/エニシダ
  • Project Gutenberg「Language of Flowers」(Kate Greenaway, 1884) https://www.gutenberg.org/cache/epub/31591/pg31591.txt
  • Project Gutenberg「The Language of Flowers」(Henrietta Dumont, 1851) https://www.gutenberg.org/cache/epub/71779/pg71779.txt
  • Wikipedia イタリア語版「Giornata internazionale della donna」 https://it.wikipedia.org/wiki/Giornata_internazionale_della_donna
  • United Nations「International Women’s Day: Background」 https://www.un.org/en/observances/womens-day/background
  • 時事ドットコム「国際女性デー」特集 https://www.jiji.com/jc/v7?id=womensday
  • 鹿児島市「国際女性デー」 https://www.city.kagoshima.lg.jp/shimin/jinken/danjokyodo/internationalwomensday/kokusaizyosei.html
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