友情の花言葉を持つ花|十四種と、贈るときの注意

友情の花言葉を持つ花|十四種と、贈るときの注意

友情を花言葉に持つ花を探すと、多くのサイトが黄色いバラを最初に挙げます。ただ、資料に当たって「友情」やそれに近い語を確認できたのは十四種で、そのうち花屋で買えるものは四種しかありませんでした。しかもいちばん有名な黄色いバラは、同じ色に「愛情の薄らぎ」「嫉妬」を持っています。このページでは確認できた十四種を出したうえで、意味の向きで分け、友だちに贈るときに何を外すかまで整理します。

この記事でわかること

  • 友情の花言葉は十四種で確認できた: ミモザ、ライラック、ゼラニウム、コデマリ、コブシ、ニチニチソウなど。ただし庭木と野草が半分を占めます。
  • 贈答に使えるのは四種だけ: バラ、ミモザ、ライラック、ゼラニウム。残る十種は切花としての流通が確認できていません。
  • 黄色いバラは外していい: 「友情」と同時に「愛情の薄らぎ」「嫉妬」を持ちます。友情の定番として紹介されるのは英語圏の言い回しが元です。
  • 「絆」は友情の言い換えにならない: 絆で当たる花は恋人か肉親の絆で、友だちを指していません。

結論:友情の花言葉を持つ花は十四種、贈れるのは四種

資料で友情の語を確認できた花は十四種ですが、花屋で買えるのはバラ、ミモザ、ライラック、ゼラニウムの四種です。

花しるべの花データから、花言葉に「友情」「友愛」「交友」「友人」「友達のよしみ」を含むものを機械で抜き出すと十四種になります。ところが、そのうち切花や鉢として形態が入っているのは四種だけでした。コブシとヤマボウシは庭木、ニリンソウとシャガとヒルガオは野草、キショウブは水辺に生える花です。友情の一覧を作ることはできても、そのまま花束にはなりません。

迷ったときはミモザ、ライラック、ゼラニウム

この三種は友情の語がはっきりしていて、負の意味を持たず、贈答の場に置いて違和感がありません。

ミモザは「友情」、ライラックは「思い出・友情・謙虚」、ゼラニウムは「尊敬・信頼・真の友情」です。ミモザとライラックは切花、ゼラニウムは鉢で通年手に入ります。ただしミモザは二月から三月、ライラックは四月と、切花で出回る時期がごく短いので、日程が決まっているなら先に花屋へ聞いてください。

黄色いバラは友情の定番とされますが、外していい

黄色いバラの花言葉は「友情」だけではなく、「愛情の薄らぎ」「嫉妬」と同居しているためです。

花しるべの色別データでは、黄色いバラは「愛情の薄らぎ・嫉妬・友情」の三つを持ちます。友情だけを見て贈ると、受け取る側が別の語で読む余地が残ります。バラの花言葉は色ごとに大きく変わるため、友だちへ贈るなら白かピンクを選ぶほうが安全です。

友情の花言葉を持つ花 十四種

十四種はいずれも複数の資料で意味が一致した花で、花しるべが独自に付けた提案は含んでいません。

花 友情にあたる語 同時に持つ花言葉 贈答での扱い
ミモザ友情秘密の恋切花・2〜3月
ライラック友情思い出・謙虚(紫=初恋)切花・4月
ゼラニウム真の友情尊敬・信頼(白=私はあなたの愛を信じない)鉢・通年
バラ黄=友情黄=愛情の薄らぎ・嫉妬切花・通年
コデマリ友情優雅・上品・努力枝もの・春
ニチニチソウ生涯の友情・友情楽しい思い出・優しさ鉢・苗
コブシ友情愛らしさ・信頼・歓迎庭木
ヤマボウシ友情—庭木
ニリンソウ友情協力・ずっと離れない野草
キショウブ友情幸せを掴む・信じる者の幸福水辺・野生化
シャガ友人が多い反抗野草
フクシア交友信じる愛・上品な趣味・つつましい愛鉢
ヒルガオ友達のよしみ絆・情事野草
ヒャクニチソウ不在の友を思う注意を怠るな切花・7〜10月

この一覧の作り方について: 花しるべの花データから、花言葉に「友情」「友愛」「交友」「友人」「友達のよしみ」「不在の友」を含むものを機械で抽出しました。人が選んで足したものはありません。花しるべが独自に付けた提案の語(ハナミズキの「友情」など)は、典拠ではないためこの表に入れていません。ひとつの資料にしか出てこない意味も採っていません。

同じ「友情」でも三つの向きに分かれる

十四種は、まっすぐ友情を指す花、友だちの数や不在を指す花、同居する語のほうが強い花に分かれます。

贈る相手が決まっているなら、種類より先にこの向きを見てください。友情と書いてあっても、受け取る側が読む語は一つではありません。

まっすぐ友情を指す花|そのまま贈れる

ミモザ、ライラック、ゼラニウム、コデマリ、コブシ、ヤマボウシ、ニリンソウ、キショウブの八種です。

いずれも「友情」の語が単独で立っていて、同居する語も「信頼」「歓迎」「協力」と方向が同じです。このうち贈答の場に出せるのはミモザ、ライラック、ゼラニウム、コデマリの四種で、残りは庭木か野草になります。

友だちの数や不在を指す花|意味が少しずれる

シャガの「友人が多い」、フクシアの「交友」、ヒャクニチソウの「不在の友を思う」がこの向きです。

友だちには触れていますが、目の前の相手との友情を指していません。ヒャクニチソウの「不在の友を思う」は、離れている相手や会えなくなった相手に向く語です。転居や退職の見送りには合いますが、目の前にいる友だちへの贈り物としては噛み合いません。

同居する語のほうが強い花|そのままでは贈らない

バラの黄、ミモザ、ヒルガオ、シャガ、ニチニチソウの五種は、友情以外の語が強く出ます。

黄色いバラは「嫉妬」、ミモザは「秘密の恋」、ヒルガオは「情事」、シャガは「反抗」を同時に持ちます。ニチニチソウは負の語こそありませんが「楽しい思い出」が過去を向くため、これから続く関係を伝えたい場面では弱くなります。怖い意味を持つ花ほどはっきりした語ではないぶん、気づかずに選びやすいところです。

「絆」で探すと、友情ではない花が出てくる

絆を花言葉に持つ花は四種ありますが、いずれも恋人か肉親の絆で、友だちを指していません。

「友情 絆」で探すと同じ結果が出そうに見えますが、絆で当たるのはアサガオの「固い絆」、スイカズラとストックの「愛の絆」、ミツマタの「肉親の絆」です。アサガオの「固い絆」は「はかない恋」「愛情」と並んでいて、恋の文脈で付いた語です。ミツマタは「肉親の絆」と書いてあるとおり家族を指します。絆は友情の言い換えになりません。友だちへ贈るなら、絆ではなく友情の語を持つ花から選んでください。

黄色いバラが友情の花とされるのはなぜか

英語圏で黄色いバラを friendship の花とする言い回しが、そのまま日本語の紹介文に入っているためです。

日本で流通している花言葉の資料では、黄色いバラは「愛情の薄らぎ」「嫉妬」を先に挙げるものが多く、友情はそのあとに並びます。海外の言い回しと日本の資料が別々に伝わったまま重なっているので、同じ花に正反対の説明が付いています。黄色い花の花言葉を見ると、黄色そのものに負の語が付きやすい傾向も確認できます。友だちへ贈る前提なら、色で迷うより、ミモザやライラックのように花の側が友情を持つものを選ぶほうが確実です。

場面ごとに何を選ぶか

友情の花は出回る時期が春に偏っているため、花の名前より先に贈る月を決めるほうが早く決まります。

卒業・転勤の送別

三月ならミモザ、四月に入るならライラックかコデマリを選び、ヒャクニチソウは外してください。

送別は時期が動かせないぶん、その月に出回る花から選ぶことになります。ミモザは二月から三月、ライラックとコデマリは春の枝ものとして四月ごろに出ます。ヒャクニチソウの「不在の友を思う」は見送る側の気持ちには合いますが、渡される側には離別の語として届きます。感謝の花言葉を持つ花と組み合わせるほうが、送別の場では収まります。

友だちの誕生日

時期を選ばないゼラニウムの鉢か、相手の誕生花を選ぶほうが、友情の語で絞るより確実です。

友情の花は春に偏っているため、誕生日が夏や冬にあたると選択肢がほとんど残りません。ゼラニウムは通年手に入りますが、白は「私はあなたの愛を信じない」なので、赤かピンクを指定してください。生まれた日から選ぶなら誕生花のほうが外しません。

女友だちへ贈るとき

三月八日の国際女性デーにミモザを贈る習慣がイタリアにあり、女性同士で渡し合う花になっています。

日本でもミモザの日として広がりつつあります。ただしミモザの花言葉には「秘密の恋」も入っているため、贈るときは花言葉ではなく習慣として渡すほうが誤解がありません。ミモザは水が下がりやすく、切花のまま飾るより、ドライフラワーにすると長く残ります。

入院した友だちへ

鉢植えのゼラニウムやニチニチソウは避け、切花のライラックかコデマリにしてください。

鉢植えは「根付く」が「寝付く」に通じるとして、見舞いでは避けられます。友情の花で鉢が多いのはゼラニウム、ニチニチソウ、フクシアなので、この場面では切花か枝ものに寄せることになります。香りの強い花と鉢を外すと、選べるのはライラックとコデマリです。

相手と場面が決まっているなら、花言葉より先に予算と渡し方を決めるほうが早く進みます。友情の花は出回る時期が春に偏っているので、時期が合わないときは場面から選び直してください。

贈る場面から花を選ぶ

友情の花言葉のよくある質問

Q. 黄色いバラを友だちに贈っても大丈夫ですか。

A. 相手が花言葉を気にしない方なら問題ありませんが、調べる方であれば避けるほうが無難です。日本で流通している資料では「愛情の薄らぎ」「嫉妬」が先に挙がります。同じバラでも白は「純潔・深い尊敬」、ピンクは「しとやか・上品・感銘」なので、色を変えるだけで解決します。

Q. 「永遠の友情」という花言葉を持つ花はありますか。

A. 花しるべのデータでは確認できていません。近いのはニチニチソウの「生涯の友情」とニリンソウの「ずっと離れない」です。「永遠」が付くのは永遠の愛のほうで、こちらは十八種あります。友情に「永遠」を足した語は、資料で裏が取れませんでした。

Q. 友情の花言葉だけで花束は作れますか。

A. 作れますが、時期が限られます。切花で手に入るのはミモザ、ライラック、コデマリ、ヒャクニチソウ、バラで、このうち春に重なるのが前の三つです。夏や冬に頼むと、実質バラだけになります。花束にするなら、友情の花を一種入れて、あとは色と季節で組むほうが現実的です。

Q. 四つ葉のクローバーやヒマワリは友情の花ではないのですか。

A. どちらも花言葉としては友情を確認できていません。ヒマワリは「私はあなただけを見つめる」「憧れ」で、向きとしては恋に近い語です。象徴として贈るぶんには自由ですが、花言葉の一覧としては挙げていません。

Q. 花言葉に公式のものはありますか。

A. 花言葉を認定する機関はありません。花しるべは、どの意味がどの資料で確認できるかを整理する立場を取っています。このページの十四種は、いずれも複数の資料で一致した意味です。

参考情報

  • 花しるべ 花言葉マスター v03(色別・品種別の花言葉。複数資料の一致をもって典拠ありとしたもの)
  • 花しるべ 花言葉編集規程 v03(典拠あり/諸説あり/花しるべの提案/未確認の四区分)
  • 一般社団法人 花の国日本協議会「はじめて花言葉辞典」(色別の花言葉)

意味から花を探すときは意味から花を探す、名前から探すときは花言葉一覧をご覧ください。幸せ・幸福の花言葉を持つ花、愛を意味する花もあわせてどうぞ。