色から花を探す|色別の花言葉と贈るときの注意

花の色は、贈り物では最初に目に入る要素です。部屋の色に合わせたい、ラッピングを決めている、写真の雰囲気をそろえたい。そういうときは、花の名前より先に色で絞るほうが早く決まります。

ただ、色から探しはじめると、途中でつまずくところがあります。同じ色でも、花が違えば花言葉が違う。白いバラは「純潔」「深い尊敬」ですが、白いチューリップは「失われた愛」です。どちらも白です。

先に答えを書きます。色から意味が決まる色と、決まらない色があります。花しるべが色別の花言葉を確認できた25種を横断して数えると、白と紫はよくそろい、黄色はそろわず、オレンジと青はそもそも材料が足りません。

このページは7色それぞれの一覧への入口であると同時に、色から選ぶとどこで間違えるかをまとめたものです。

探したい色を選ぶ

色が決まっているなら、下の7色から選んでください。その色の花と花言葉の一覧に進みます。

色 よく選ばれる場面 先に知っておくこと
赤い花告白・記念日赤が「愛」を意味するのは半分の花だけです
ピンクの花誕生日・母の日愛・親愛の方向でよくそろいます
白い花結婚・お祝い・お悔やみよくそろいますが、外れる3種が贈り物で効きます
黄色い花退職祝い・友人へそろいません。負の意味を持つ花が4種あります
紫の花目上の方へ・敬意を示す場面誇り・気品の方向でよくそろいます
オレンジの花開店祝い・元気づけたいとき色別の花言葉が3種しかありません
青い花夢や挑戦を応援するとき色別の花言葉はバラ1種だけです

色ごとの意味は、そろう色とそろわない色がある

色別の花言葉を確認できた花は25種あります。色ごとに横断して数えると、そろい方に差が出ます。

下の表は、花しるべの花言葉一覧で扱っている57種のうち、色別の意味まで資料で確認できた25種を、色の側から数え直したものです。

色 色別の意味を持つ花 そろい方 多いほうの意味
白20種◎ 16種がそろう純潔・清らか・誠実
紫6種◎ 6種すべて誇り・気品・貞節
ピンク10種○ 8種がそろう愛・親愛・上品
赤14種△ 7種のみ愛・好意
黄11種× そろわない明るい意味と負の意味が混在
オレンジ3種— 判断できない我慢強さ・華麗・予言
青1種— 判断できない夢かなう(バラのみ)

この数え方について。「そろう」は、その色の意味が同じ方向を向いている花の数です。25種は資料で色別の意味まで確認できた花に限っており、色別の記載が無い32種は数に入れていません。だから「白い花は20種しかない」という意味ではありません。

白はよくそろう。ただし外れる3種が贈り物で効く

白は20種のうち16種が純潔・清らか・誠実の方向でそろいます。外れるのは3種だけです。

そろうほうは、バラ「純潔・深い尊敬」、ユリ「純潔・威厳」、カーネーション「純粋な愛」、コチョウラン「清純」、アネモネ「真実・期待・希望」、スミレ「無邪気な恋・純潔」のように、言い換えの範囲に収まっています。

問題は外れる3種で、いずれも贈り物で困る向きに外れます。

花 白の花言葉
白いチューリップ失われた愛
白いゼラニウム私はあなたの愛を信じない
白いポピー眠り・忘却

白は結婚のお祝いにもお悔やみにも使われる色で、地域によっては弔事の色として受け取られます。色としては無難でも、花を決めた時点でもう一度その花の意味を見てください。

赤が「愛」なのは半分だけ

赤は14種のうち、愛や好意を意味するのは7種です。残りの7種は別の方向を向いています。

愛のほうは、バラ「あなたを愛してます」、チューリップ「愛の告白」、カーネーション「母への愛」、コスモス「愛情・調和」、アネモネ「君を愛す」、ゼラニウム「君ありて幸福」、ポピー「慰め・感謝」です。

そうでないほうは、ガーベラ「神秘」、ユリ「虚栄心」、ベゴニア「公平」、シクラメン「嫉妬」、ハイビスカス「常に新しい美・勇敢」、デイジー「無意識」、クローバー「勤勉」。赤いシクラメンの「嫉妬」と赤いユリの「虚栄心」は、色の印象からは出てきません。

黄色はそろわない。負の意味が4種ある

黄色は11種のうち4種が負の意味を持ちます。嫉妬、偽り、望みのない恋、軽蔑です。

花 黄の花言葉
黄色いバラ愛情の薄らぎ・嫉妬・友情
黄色いユリ偽り・陽気
黄色いチューリップ望みのない恋・名声
黄色いカーネーション軽蔑

いっぽうで、黄色いマリーゴールドは「健康」、黄色いスミレは「田園の幸福」、黄色いパンジーは「つつましい幸せ」、黄色いジャスミンは「優美」と、明るい意味の花も6種あります。だから「黄色は避ける色」でもありません。花ごとに分かれる、というのが正確な言い方です。

黄色いバラだけは、同じ資料の中に「嫉妬」と「友情」が並んで載っています。西洋で黄色が裏切りの色とされてきた流れと、友情の色として使われる流れの両方が残ったためで、どちらか片方だけを紹介しているページは、片側を落としています。

オレンジと青は、色から決められるだけのデータが無い

オレンジは3種、青は1種しか色別の花言葉がありません。色から意味を決める材料が足りません。

オレンジで確認できたのは、ガーベラ「我慢強さ」、ユリ「華麗・愉快・軽率」、マリーゴールド「予言」の3つだけです。共通する方向がありません。

青はさらに少なく、青いバラ「夢かなう・不可能・奇跡・神の祝福」だけです。しかもこれは色の象徴から来た意味ではなく、青いバラが長く実現しなかったという来歴から付いた意味です。ほかの青い花に当てはめられません。

それでも青い花・オレンジの花を探す人は多く、月間の検索はそれぞれ13万件・4万件あります。意味からではなく、その色の花にどんな種類があるかから見るほうが実際的です。

色より先に、その花自身の花言葉を見る

色の意味は、その花自身の花言葉を上書きしません。花の意味が負なら、色が明るくても負のままです。

花しるべが扱う57種のうち、贈り物で注意が要る意味を含むものが14種あります。マリーゴールド「嫉妬・絶望・悲しみ」、ムスカリ「失望・失意」、ラベンダー「沈黙・疑惑・不信感」などです。

マリーゴールドは黄色い花として明るく見えますが、花そのものの花言葉は嫉妬と絶望です。色から入って黄色い花の一覧で見つけ、見た目で決めると、この情報を通り過ぎます。色で絞ったあと、必ず花の名前でもう一度確認してください。

色を決めたあと、その花自身の意味を確かめるなら花言葉の一覧が早いです。57種それぞれに、どの資料で確認できたかの印を付けています。

花の名前から花言葉を調べる

色を決めてよい場面、決めないほうがよい場面

見た目をそろえたいときは色から、気持ちを伝えたいときは意味から選ぶほうが早く決まります。

色から決めてよいのは、飾る場所やラッピング、写真の雰囲気が先に決まっている場合です。式場の装花、店舗の開店祝い、部屋に合わせた花瓶の花。この場合は色が要件そのものなので、色で絞ってから意味を確認する順番で問題ありません。

逆に、伝えたい言葉が決まっているときに色から入ると遠回りになります。「感謝を伝えたい」「これからを応援したい」が先にあるなら、意味から探すほうが直接です。色は最後に、その意味を持つ花のなかから選べば足ります。

色が決まらないときの入口

色が決まらないなら、花の名前・意味・場面・誕生日のどれかから探すほうが近道です。

入口 こういうとき
花の名前から探す花の名前は分かっている。意味を知りたい
意味から探す伝えたい言葉が先に決まっている
贈る場面から探すプロポーズ、母の日、開店祝いなど場面がある
誕生花から探す誕生日に贈る。日付が決まっている
花ギフトの選び方花は決まった。形と予算を決めたい

よくある質問

Q. 色が違うと、花言葉も必ず変わるのですか。

A. 必ずではありません。色別の花言葉が資料で確認できるのは、花しるべが扱う57種のうち25種です。残りの32種には色別の記載がなく、その場合は花そのものの花言葉がそのまま当てはまります。

Q. 黄色い花は贈らないほうがいいですか。

A. 花によります。黄色いバラ・ユリ・チューリップ・カーネーションには嫉妬や軽蔑といった意味がありますが、黄色いマリーゴールドは「健康」、黄色いスミレは「田園の幸福」です。色ではなく花で判断してください。

Q. 白い花はお悔やみ用ですか。

A. 白は慶事にも弔事にも使われます。結婚式の装花は白が中心ですし、白いバラやコチョウランはお祝いの定番です。ただし地域や年代によって弔事の色と受け取られることがあるため、迷う場面では白一色を避けて色を混ぜる方法があります。

Q. 青い花の花言葉はなぜ「夢」なのですか。

A. それは青いバラに限った意味です。青いバラは長いあいだ品種として作れず、英語の blue rose が「あり得ないもの」を指す言葉として使われていました。2004年に青系のバラが発表されたことで、意味が「不可能」から「夢かなう」へ変わったという経緯があります。

Q. 同じ色でもサイトによって花言葉が違います。どれが正しいのですか。

A. 正しさを決める機関がありません。花言葉を公式に認定する国・学会・業界団体は存在せず、参照した資料によって内容が変わります。花しるべは資料が食い違う場合、片方を消さずに両方を載せています。

Q. 花束を何色にするか決められません。

A. 渡す相手の好きな色が分かっているならそれが最優先です。分からない場合は、相手の持ち物や部屋の色に合わせるほうが、花言葉から決めるより外れません。花言葉は、色を決めたあとに事故がないか確認する用途で使うのが実際的です。

まとめ

色から選べるかどうかは色によって違います。白と紫はそろい、赤は半分、黄色はそろいません。

色は入口としては優秀です。飾る場所やラッピングが決まっているなら、色で絞るのがいちばん早い。ただし色は花の意味を上書きしないので、花を決めた時点でその花自身の花言葉をもう一度見てください。白いチューリップの「失われた愛」も、黄色いカーネーションの「軽蔑」も、色の側からは見えません。

色が決まったら花の名前から花言葉を調べる、色より先に伝えたい言葉があるなら意味から探すへどうぞ。

出典

このページの色別の花言葉は、花しるべの花言葉マスターに収録した25種から数え直したものです。マスターの典拠は次のとおりです。

  • はじめて花言葉辞典(一般社団法人 花の国日本協議会) https://hajimetehanaya.jp/hanakotoba/
  • 花言葉-由来 https://hananokotoba.com/hanakotoba-ichiran/
  • AND PLANTS 花言葉の一覧 https://andplants.jp/blogs/magazine/flowerlanguage-list
  • 花言葉一覧(japandix) https://www.japandix.jp/topics/flower/001/

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