サボテンの花|花言葉「燃える心」の出どころと、白・ピンク・赤の花が咲く種類

サボテンの花|花言葉「燃える心」の出どころと、白・ピンク・赤の花が咲く種類

サボテンの花は、トゲの付け根にある刺座(しざ)から咲く、サボテン科の植物の花です。【実測】花しるべが2026年9月19日に花言葉の辞典サイト7本を照合したところ、サボテンの項があったのは5本で、載っていた語は「燃える心」「温かい心」「枯れない愛」「偉大」「熱情」「内気な乙女」「秘めた熱意」の7つでした。2本以上で典拠を確認できたのは前の4語で、あとの3語は1本だけです。7本のどれにも、負の意味を持つ語は載っていませんでした。

この記事でわかること

  • 資料に載っていた語は7つ: 「燃える心」は7本中5本、「温かい心」「枯れない愛」「偉大」は4本に載ります。「熱情」など3語は1本だけです。
  • 「燃える心」と同じ意味の英語: 1851年の英語の花言葉の本がCactusにArdent Love、1884年の本がWarmthを当てています。
  • 咲く色と、咲くまでの年数: 白・ピンク・赤・黄の花は種類ごとに咲きますが、青い花は咲きません。サワロは35歳で花をつけ始めると説明されています。

ほかの花の語と資料の厚みは、花の名前から花言葉を探す一覧で比べられます。

目次

サボテンの花言葉は「燃える心」「温かい心」「枯れない愛」「偉大」。資料7本で確かめた7語

辞典サイト7本のうち「燃える心」は5本、「温かい心」「枯れない愛」「偉大」は4本に載り、負の語は0本でした。

【実測】調べた範囲では、花言葉を定める公的な機関はありません。だから花しるべは「正しい花言葉」を決めず、どの語が何本の資料に載っているかを並べます。下の表は、2026年9月19日に7本を突き合わせた結果です。「温かい心」「あたたかい心」「暖かい心」は同じ語として数えました。

花言葉 載せている資料 本数 判定
燃える心 花言葉.net・花言葉-由来・HanaPrime・花の持つ言葉・ブルーミー 5本 典拠あり
温かい心 花言葉-由来・HanaPrime(あたたかい心)・花の持つ言葉(暖かい心)・ブルーミー 4本 典拠あり
枯れない愛 花言葉.net・花言葉-由来・HanaPrime・ブルーミー 4本 典拠あり
偉大 花言葉.net・花言葉-由来・HanaPrime・ブルーミー 4本 典拠あり
熱情 花の持つ言葉 1本 1本のみ
内気な乙女 花の持つ言葉 1本 1本のみ
秘めた熱意 花の持つ言葉 1本 1本のみ

照合に使った7本は次のとおりです。この7本は、花しるべが花言葉のデータを集めるときに使っている収集元で、どの花の記事でも同じ7本を数えています。記事ごとに選び直すと本数の意味が変わるためです。

照合した資料7本(2026年9月19日に照合)

辞典サイト1 花言葉.net hanakotoba.net

辞典サイト2 花言葉-由来 hananokotoba.com

辞典サイト3 HanaPrime hanaprime.jp

辞典サイト4 花の持つ言葉 language-of-flowers.com

辞典サイト5 ブルーミー 誕生花(7月29日) bloomeelife.com

辞典サイト6 季節の花300(サボテンの項なし) hana300.com

辞典サイト7 Wikipedia日本語版「サボテン」(花言葉の記述なし) ja.wikipedia.org

本数は語の正しさの順位ではなく、広く載っているかの目安です。花言葉を定めた機関は無いため、花しるべはどの語も「公式」とは呼びません。季節の花300とWikipedia日本語版にはサボテンの花言葉が無く、本数は実質5本の中で数えています。

4本以上の資料に載るのは4語、「熱情」など3語は1本だけ

燃える心・温かい心・枯れない愛・偉大の4語は4本以上に載り、熱情など3語は1本だけです。

【実測】花言葉.netは「燃える心、枯れない愛、偉大」の3語、花言葉-由来・HanaPrime・ブルーミーは順番を変えて同じ4語を並べています。花の持つ言葉だけが「熱情」「内気な乙女」「秘めた熱意」を加えていて、この3語は花しるべの基準で「1本のみ」に置きます。語の向きは5本とも熱さ・温かさ・長く続く愛に寄っています。

長く続く愛の語を持つ花は「永遠の愛」の花言葉を持つ花に、恋や愛情の語を持つ花は「愛」の花言葉を持つ花にまとめていて、サボテンはどちらにも載せています。

サボテンの花言葉は色ではなく、種類ごとに違う

花言葉は花の色ではなく種類で分かれ、月下美人やシャコバサボテンには別の語があります。

HanaPrimeは「サボテンは花の色ではなくサボテンの種類により花言葉が異なります」と書いています。【実測】色別の表を載せているのは7本のうち花言葉.netの1本だけで、そこでピンクに当てた「一時の美」「美しい眺め」は、ほかの資料ではシャコバサボテンの語です。本数が1本で種類の語とも重なるため、花しるべは色別の花言葉を立てません。

「燃える心」「温かい心」と同じ意味の語が、19世紀の英語の花言葉辞典にある

1851年の英語の花言葉辞典はCactusにArdent Love、1884年の辞典はWarmthを当てています。

【実測】全文が公開されている19世紀の本を2冊開くと、どちらにもサボテンの項がありました。

本 刊行 項の原文 日本語の資料で意味が重なる語
Henrietta Dumont『The Language of Flowers』 1851年(フィラデルフィア) CACTUS Ardent Love. 燃える心(5本)
Kate Greenaway『Language of Flowers』 1884年 Cactus Warmth. 温かい心(4本)
Kate Greenaway『Language of Flowers』 1884年 Night-blooming Cereus Transient beauty. 月下美人の「儚い美」と意味が近い
Kate Greenaway『Language of Flowers』 1884年 Prickly Pear Satire. 対応する語なし
Kate Greenaway『Language of Flowers』 1884年 Creeping Cereus Horror. / Cereus (Creeping) Modest genius. 対応する語なし
Henrietta Dumont『The Language of Flowers』 1851年(フィラデルフィア) Cactus, Virginia Horror. 対応する語なし

この英語の語が誰の手でいつ日本語に訳されたのかを示す資料には、花しるべは届いていません。だから「日本の花言葉はこの本の訳だ」とは書かず、同じ意味の語がこの2冊にある、というところまでを示します。

花言葉-由来とHanaPrimeは、英語の花言葉としてendurance(忍耐)とgrandeur(雄大)も挙げています。【実測】2冊の全文で探しましたが、サボテンの項にこの2語は無く、Grandeurは2冊ともAsh Tree(トネリコ)の語でした。

1851年のDumontは、花の色と暑さを理由に Ardent Love を当てた

花の輝くような色と、育つ土地の暑さを理由に、燃えるような愛の意味を当てています。

【公式仕様】Project Gutenbergで全文が読めるHenrietta Dumont『The Language of Flowers』(1851年、フィラデルフィア刊)は、「CACTUS…. _Ardent Love._」と載せ、理由を「because of the glowing hues of the flower itself, and the heat of the climate in which the plant grows to the greatest size」と書いています。

花言葉-由来も、日本語の由来を「サボテンが暑い土地で大きく成長し、多くの種が燃えるような色彩の花をつけることに由来します」と説明しています。理由の組み立ては1851年の本と重なりますが、訳した経路の資料が無いため、花しるべは「同じ理由が書かれている」までにとどめます。

1884年のGreenawayは Cactus に Warmth を当てた

1884年の本は、CactusにWarmth、夜咲きのセレウスにTransient beautyを当てています。

【公式仕様】Project Gutenbergで全文が読めるKate Greenaway『Language of Flowers』(1884年)は、「Cactus _Warmth._」「Night-blooming Cereus _Transient beauty._」「Prickly Pear _Satire._」と、サボテンの仲間に3つの語を当てています。

Night-blooming Cereusは、19世紀の英語では夜に咲くセレウス類を広く指した呼び名で、月下美人と同じ種とは限りません。だから花しるべは「月下美人の英語の花言葉はTransient beauty」とは書かず、同じ意味の語が夜咲きのセレウスに当てられている、という事実だけを示します。同じGreenawayの本で語を確かめた花には、スズランの花言葉があります。

英語の辞典には「Horror(恐怖)」を当てたサボテンもある

這うセレウスとバージニアのサボテンに、英語の花言葉の辞典2冊がHorrorを当てています。

【実測】Greenawayの本は「Creeping Cereus _Horror._」と載せる一方で、別の行に「Cereus (Creeping) _Modest genius._」とも載せ、同じ植物に2つの語を当てています。Dumontの本も「Cactus, Virginia Horror.」と載せています。

日本語の資料7本に、こうした負の語は1本もありません。HanaPrimeも「サボテンに怖い花言葉はありません」と書いています。花しるべはHorrorを「英語の辞典に載っている語」として、日本語の花言葉と分けて扱います。避けたい語を持つ花は怖い花言葉を持つ花の一覧にまとめていて、サボテンは載せていません。

サボテンの花は刺座から咲く。萼と花びらの区別がない花

花はトゲの付け根にある刺座から出て、萼から花びらへ少しずつ形が移っていく花です。

コトバンクに収録された日本大百科全書は、花のつく場所を「花は、稜をもつ種類は刺点に形成され、こぶをもつものはこぶの先端に刺点があるが、花はこぶとこぶの谷間につく」と書き、花の形を「花は萼片と花弁の別がなく、鱗片状からしだいに花弁状にまで移行する独自の花被からなっている」としています。

サボテンの花がつく場所と、花の形(日本大百科全書の記載から)

稜(縦のうね)がある種類 うねの上の刺点に花ができる

こぶがある種類 刺点はこぶの先にあるが、花はこぶとこぶの谷間につく

花の形 萼片と花弁の区別がなく、外側の鱗のような片から内側の花びらまで、少しずつ形が移る

刺座(アレオーレ)があるかどうかで、サボテンかどうかが決まる

多肉植物のうち、刺座という特別な器官を持つものだけが、サボテンに分類されます。

Wikipedia日本語版は、多肉植物のなかで「『刺座(しざ、とげざ)』という特別な器官をもつものがサボテンに分類される」と書いています。原産地は、リプサリス属の数種を除いて南北アメリカ大陸とその周辺の島に限られます。

種の数は資料で割れています。日本大百科全書は研究者によってかなり違うとしたうえで2000数百種と見るのが適当とし、世界大百科事典は約110属2000種です。【公式仕様】2021年に学術誌Willdenowiaに載ったKorotkovaほかのサボテン科のチェックリストは、抄録で「The checklist includes 150 accepted genera, 1851 accepted species」と書いています(国連食糧農業機関の文献データベースAGRISで確認)。花しるべは1つの数に決めず、出典ごとに並べます。

サボテンの花の色:白・ピンク・赤・黄は咲くが、青は咲かない

アントシアニン系の色素を持たないため、青い花は咲かず、赤から黄、紫の花が基本です。

Wikipedia日本語版は、サボテン科について「アントシアニン系の色素を持たないため、青色の花は咲かず、赤〜黄、紫色の花が咲くのが基本である」と書いています。【実測】2026年9月19日に「サボテン花」の検索結果の上位8件を開いたところ、青い花が咲かない理由に触れたページは0件でした。下の表は、色ごとの花言葉ではなく、色ごとに咲く種類を資料の記載から並べたものです。

花の色 咲く種類の例 記載している資料
白 月下美人・ヨルノジョオウ(夜の女王)・サワロ・シャコバサボテンの白花 Wikipedia日本語版・世界大百科事典・米国立公園局
ピンク シャコバサボテン・カニバサボテン Wikipedia日本語版・花言葉-由来
赤 シャコバサボテン・クジャクサボテン・カニバサボテン Wikipedia日本語版・花言葉-由来
黄 オオイカリ・クジャクサボテン・シャコバサボテンの黄花 市川市動植物園(産経新聞のemogram)・Wikipedia日本語版
青 咲かない Wikipedia日本語版

ほかの花も色から探すなら、色から花を探すから入れます。

白い花が咲くサボテン:月下美人・サワロ・夜の女王

月下美人・夜の女王・サワロはどれも白い花を咲かせ、サワロの花は州の花にもなっています。

Wikipedia日本語版は月下美人の花を「花冠は20-25cm程度であり、白い」とし、世界大百科事典は「白い花が直径30cmを超すヨルノジョオウ(夜の女王)」を挙げています。【公式仕様】米国立公園局(サワロ国立公園)は、4月下旬から6月上旬にサワロの幹と腕の先に「large, creamy white flowers」がたくさんつくと書いています。白い花を横断して見るなら白い花の花言葉から入れます。

ピンクと赤の花が咲くサボテン:シャコバ・クジャク・カニバ

シャコバとカニバはピンクや赤、クジャクサボテンは赤・黄・白と色の幅があります。

Wikipedia日本語版は、シャコバサボテンの花色を「赤色、ピンク、桃色、朱色、黄色」と白に分けて並べ、クジャクサボテンは「花色は赤、黄、白など多様」としています。カニバサボテンについて、花言葉-由来は「花期は1~3月頃。赤、ピンク色などの花を咲かせます」と書いています。【実測】検索結果の上位8件で、ピンクの花を語として扱っていたのは6件、赤と白は2件ずつでした。ピンクならピンクの花の花言葉、赤なら赤い花の花言葉から入れます。

黄色い花はオオイカリなど。白花のシャコバは寒いと桃色になる

黄色はオオイカリなどに咲き、シャコバの白花は低温で咲かせると薄い桃色に変わります。

産経新聞のemogramは、千葉県の市川市動植物園が2026年8月24日に公式Xに投稿した写真として、「サボテンの仲間『オオイカリ』に咲いた、可憐な黄色い花」を伝えています。シャコバサボテンについてWikipedia日本語版は、白花は「低温下で開花させると薄い桃色に花色が変わる性質を持ち」、黄花は濁った橙色に変わると書いています。黄色なら黄色い花の花言葉から入れます。

花が咲くサボテンの種類と、花の名前

夜に咲く月下美人・夜の女王と、昼に咲くクジャクサボテン・シャコバサボテンに分かれます。

コトバンクに収録された世界大百科事典は、木や岩に着生するサボテン類を、夜に咲く群と昼に咲く群に分けています。夜咲群にはサンカクチュウ・ヨルノジョオウ・月下美人を、昼咲群にはクジャクサボテン・シャコバサボテン・キンヒモを挙げています。

名前 咲く時間 花期 花の色 花言葉(本数)
月下美人 夜 6〜11月(日本の栽培下) 白 儚い美・儚い恋・あでやかな美人(各3本)
ヨルノジョオウ(夜の女王) 夜 資料に記載なし 白(直径30cm超) —
サワロ 夜に開き、翌日の午後に閉じる 4月下旬〜6月上旬 クリームがかった白 —
クジャクサボテン 昼 5〜6月 赤・黄・白など 幸せをつかむ・あでやかな美人(2本)
シャコバサボテン 昼 10月〜1月頃 赤・ピンク・朱・黄・白など 美しい眺め(4本)
カニバサボテン 資料に記載なし 1〜3月頃 赤・ピンクなど —

花言葉の欄の「—」は、この記事で資料7本と照合していない種類で、語が無いという意味ではありません。

夜に咲く仲間:月下美人・夜の女王・サンカクチュウ

夜咲きの着生サボテンには、月下美人と、白い花が直径30cmを超す夜の女王などがあります。

夜に咲く理由について、Wikipedia日本語版は月下美人の項で、香りが強く夜に開くといった特徴が「生態学的に送粉シンドロームのコウモリ媒花の特徴に一致する」と書いています。

昼に咲く仲間:クジャクサボテン・シャコバサボテン・キンヒモ

昼咲きにはクジャクサボテンとシャコバサボテンがあり、紐のように垂れるキンヒモも入ります。

Wikipedia日本語版は、シャコバサボテンとカニバサボテンの自然交雑種が1969年に学術記載されたとしていて、2つは交配できるほど近い仲間です。ただしカニバサボテンが昼と夜のどちらに咲くかは、確認した資料に書かれていませんでした。

月下美人の花言葉は「儚い美」。一晩でしぼむ白い花

一晩でしぼむ白い花で、儚い美・儚い恋・あでやかな美人が資料7本のうち各3本に載ります。

Wikipedia日本語版は、月下美人の花を「夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼみ、めしべに他家受粉が起きなければ散ってしまう」と書いています。【実測】花言葉.net・花言葉-由来・花の持つ言葉が「儚い美」「儚い恋」を、花言葉.net・花言葉-由来・ブルーミーが「あでやかな美人」を載せています。「繊細」「快楽」「真実の時」は各1本です。

月下美人の一晩(資料と報道の記載から)

夜 花が咲き始め、強い香りを出す(Wikipedia日本語版)

咲き始めから満開まで およそ5時間(テレビ高知の取材を載せたTBS NEWS DIG)

翌朝まで 一晩でしぼみ、他家受粉が起きなければそのまま散る(Wikipedia日本語版)

「永遠の愛」の語を持つ花を横に見る

月下美人の語は一晩の儚さに寄っていますが、サボテンそのものの語には長く続く愛を表す「枯れない愛」があります。同じ向きの語を持つ花を並べて比べるなら、「永遠の愛」の花言葉を持つ花から入れます。花ごとに、何本の資料がその語を載せているかまで並べています。

1年に1回とは限らない。昼夜を逆転させて昼に咲かせた例もある

手入れ次第で年に2回以上咲き、浜松では昼夜を逆転させて昼間に咲かせています。

Wikipedia日本語版は「1年に1度しか咲かない」を誤りとして挙げ、「手入れをきちんとすると年間2回以上咲く」と書いています。静岡新聞は、浜松市のはままつフラワーパークで2026年9月9日に月下美人が昼間に3輪咲いたと伝え、方法を「同園の職員が昼間に暗室に入れ、夜は照明を当てるなどして昼夜を逆転させた。花は半日ほどでしぼむ」と書いています。

クジャクサボテンの花言葉は「幸せをつかむ」「あでやかな美人」

資料7本のうち花言葉.netとHanaPrimeの2本が、幸せをつかむ・あでやかな美人を載せています。

【実測】花言葉.netはクジャクサボテンの項に「幸せをつかむ」「あでやかな美人」を、HanaPrimeは品種の表に「幸せを掴む、艶やかな美人」を載せていて、花しるべの基準では典拠ありです。「あでやかな美人」は月下美人でも3本が載せる語ですが、同じ属の仲間であることと結びつけた説明は資料に無く、花しるべは重なっている事実だけを示します。

月下美人はクジャクサボテンと同じ属の仲間

月下美人はクジャクサボテン属の1種で、夜だけ開くことから月下美人と呼ばれています。

Wikipedia日本語版のクジャクサボテンの項は、同じ属の種として「ゲッカビジン(月下美人)E. oxypetalum」を挙げ、「夜だけ開花することから月下美人と呼ばれる」と書いています。

シャコバサボテンの花言葉は「美しい眺め」。冬に咲くクリスマス・カクタス

「美しい眺め」は資料7本のうち4本に載ります。日が短くなるとつぼみを作り、冬に咲く花です。

【実測】「美しい眺め」は花言葉-由来・HanaPrime・花の持つ言葉・ブルーミーの4本、「一時の美」と「もつれやすい恋」が2本ずつ、「つむじまがり」がHanaPrimeの1本です。

Wikipedia日本語版は、冬に咲くことから「『クリスマス・カクタス』と海外では呼ばれる」とし、「短日性植物で一日の日照時間が短くなってくると蕾を形成する」と書いています。開花期は10月頃から1月頃が中心で、名前は茎の節の突起がシャコの身体を思わせることから付いたとされています。

同じ冬の鉢花ではポインセチアの花言葉を扱っています。シャコバサボテンは4本の資料が12月10日の誕生花に挙げ、花しるべのカレンダーも12月10日に置いています。

サボテンの花は何年で咲く?サワロは35歳から

年1回以上咲く種類もあるなか、米国立公園局はサワロが35歳で花をつけ始めると説明しています。

GreenSnapは、花が咲きやすい品種なら「1年に1回以上開花することも珍しくありません」とし、数年に1度しか咲かない品種もあって「品種による差が大きい」と書いています。

【公式仕様】米国立公園局は、サワロについて「When a saguaro reaches 35 years of age, it begins to produce flowers.」と書き、成長の速さは「growth rates vary depending on climate, precipitation and location」としています。Wikipedia日本語版も、サワロが高さ1mに達するまでに20年から50年かかることがあるとしています。35歳は、米国立公園局がこのページで示す目安です。

種類 咲くまで・咲く回数 咲く条件 記載している資料
サワロ 35歳で花をつけ始める 成長の速さは気候・降水量・場所で変わる 米国立公園局
月下美人 年2回以上咲くこともある 葉状茎が1〜2mに育つとつぼみができる Wikipedia日本語版
シャコバサボテン 毎年、秋の終わりから冬 日照時間が短くなるとつぼみができる Wikipedia日本語版
花が咲きやすい品種 1年に1回以上 品種による GreenSnap
咲きにくい品種 数年に1度、またはなかなか咲かない 品種による GreenSnap

家庭の例では、西日本新聞が2025年11月、長崎県時津町で約20年育てたキメンカクが花を咲かせたことを伝えています。1件の例で、どの株も20年かかるという意味ではありません。

花が咲く条件は種類ごと:日の長さ、株の大きさ、年数

シャコバは日が短くなるとつぼみを作り、月下美人は株が1〜2mに育つと咲き始めます。

Wikipedia日本語版は、シャコバサボテンを日照時間が短くなると蕾を作る短日性植物とし、月下美人は「葉状茎の丈が1mから2mにまで達するとつぼみの形成が見られる」と書いています。咲く条件は種類で違い、咲かせる手入れの手順はこの記事では扱いません。

サワロの白い花は、アリゾナ州の州花

アリゾナ州法41-855が、サワロの純白でろうのような質感の花を州の花と定めています。

【公式仕様】アリゾナ州法41-855は「The pure white waxy flower of the cereus giganteus (giant cactus) or Saguaro shall be the state flower.」と定めています。米国立公園局によると、この花は1輪ずつ夜に開き、翌日の午後に閉じます。

「サボテンの花が咲くと縁起がいい」の出どころ

咲くと縁起がいいという話について、根拠を示した資料は見つかりませんでした。

【実測】2026年9月19日の検索結果には、関連する質問として「サボテンの花が咲くとどんな縁起がいいですか?」が出ていました。上位8件のうち縁起や風水に触れたのは2件で、どちらも出どころを示していません。GreenSnapは「いいことが起きる前触れかもしれませんよ」と推量で書き、日比谷花壇は「風水においては、トゲのある植物には魔除けや厄除けの効果があると言われています」と、花ではなくトゲの言い伝えを書いています。

3つの経路で探しても、根拠を示した資料は見つかりませんでした

花しるべは、「サボテン花」の検索結果の上位8件、コトバンクに収録された百科事典、花言葉の辞典サイト7本の3つをたどりましたが、この話の出どころを示した資料には行き着けませんでした。だからこの記事は、事実としても迷信としても断定しません。そう語られていることと、根拠が示されていないことを分けて書きます。

一方で、サボテンの花が珍しく感じられる理由の側は資料で確かめられます。サワロは35歳で花をつけ始め、月下美人は一晩でしぼみます。Wikipedia日本語版によると、同じ株の花粉では実を結ばない種類が多く、日本では虫が外来のサボテンの花の蜜を吸うことを覚えていないため、実をつけるには人工受粉がほぼ欠かせません。

サボテンの名前の由来:石鹸(シャボン)説と「仙人掌」

樹液を石鹸のように使ったことから石鹸体と呼ばれた、という説が有力とされています。

Wikipedia日本語版は、16世紀後半に持ち込んだ南蛮人がウチワサボテンの茎の切り口で汚れをふき取り、樹液をシャボンとして使っていたため、「『石鹸体(さぼんてい)』と呼ばれるようになったとする説が有力」と書いています。世界大百科事典は同じ説を「説もある」と一段弱く書き、名前が初めて使われたのは『中山伝信録物産考』(1769年)で、それ以前は「さんほてい(三布袋)」などと呼ばれたとしています。

漢名は「仙人掌」「覇王樹」で、日本大百科全書によると日本での最も古い記録は『和爾雅』(1688年)の覇王樹です。1960年代までは「シャボテン」と書く例もあり、1959年開園の伊豆シャボテン公園にその名が残ります。英名のCactusは、トゲだらけの植物を指す古代ギリシア語κάκτοςから来ています。

国の印にもなっていて、メキシコの国章は、湖の岩に生えるサボテンに立つ鷲が蛇をくわえた図で、1968年9月16日に制定されました(Wikipedia日本語版)。サボテン科の全種はワシントン条約の附属書IIに、一部の属は附属書Iに載っています(Wikipedia日本語版)。

サボテンの誕生花:日付は資料で4通りに割れる

最も多いのは7月29日で5本です。花しるべの誕生花カレンダーは8月21日に置いています。

【実測】照合した資料7本で誕生花の日付を数えたところ、4通りに割れました。

日付 載せている資料 本数
7月29日 花言葉.net・花言葉-由来・HanaPrime・花の持つ言葉・ブルーミー 5本
8月21日 花言葉.net・HanaPrime・花の持つ言葉 3本
7月16日 花言葉.net・HanaPrime 2本
8月20日 花言葉.net 1本

花しるべのカレンダーでは、サボテンを8月21日の誕生花に割り当てています。最も多い日は7月29日の誕生花、2本が挙げる日は7月16日の誕生花で確かめられます。7月29日にはダリアの花言葉で扱ったダリアも並びます。月下美人は7月19日・8月23日・10月29日(各3本)に挙げられています。

サボテンの花言葉のよくある質問

Q. サボテンの花が咲くと縁起がいいのですか。

A. 根拠を示した資料は見つかりませんでした。GreenSnapは「前触れかもしれません」と推量で書いているだけです。花しるべは、事実としても迷信としても断定しません。

Q. サボテンの花は年に何回咲きますか。

A. 種類によって違います。GreenSnapは、咲きやすい品種なら年に1回以上咲き、数年に1度しか咲かない品種もあると書いています。月下美人は、日本での栽培では6〜11月に咲き、株の体力が回復すれば2〜3か月後にもう一度咲くことができるとされています(Wikipedia日本語版)。

Q. サボテンに花が咲くのはなぜですか。

A. 花は、受粉して実と種を作るための器官です。ただしWikipedia日本語版によると、サボテンには同じ株の花粉では実を結ばない種類が多く、日本では実をつけるのに人工受粉がほぼ欠かせません。月下美人の夜咲きや強い香りは、コウモリに花粉を運ばせる花の特徴と一致するとされています。

Q. サボテンの花が咲いたらどうすればいいですか。

A. 花しるべは育て方を案内していないため、資料の記載だけを紹介します。GreenSnapは、花が終わったら枯れたものから順に摘み取るよう書いています。種をつけると親株が種を育てることに力を使い、弱るおそれがあるという理由です。月下美人のように一晩で閉じる花は、夜のうちに見ておかないと見逃します。

Q. サボテンの花言葉に怖い意味はありますか。

A. 日本語の資料7本に、負の意味を持つ語は1件もありませんでした。載っているのは「燃える心」「温かい心」「枯れない愛」「偉大」など、熱さと温かさに寄った語です。19世紀の英語の花言葉の本2冊は、這うセレウスなどに「Horror(恐怖)」を当てていますが、これは英語の辞典の語として別に扱っています。

Q. サボテンは何月何日の誕生花ですか。

A. 資料で4通りに割れていて、1日に言い切れません。最も多いのは7月29日で5本、次が8月21日で3本、7月16日が2本、8月20日が1本です。花しるべのカレンダーは7月29日の第1花をブーゲンビレアにしているため、サボテンは3本が挙げる8月21日に置いています。

まとめ

サボテンの語は熱さと温かさに寄ってそろい、同じ意味の語が19世紀の英語の本にもあります。

花しるべの考え:サボテンは「語は熱く、花は刺座から咲き、縁起の話だけ出どころが無い花」

1つ目の段 資料7本のうち項があったのは5本で、2本以上で確認できたのは「燃える心」(5本)と「温かい心」「枯れない愛」「偉大」(各4本)の4語です。負の意味を持つ語はありません。

2つ目の段 同じ意味の語は、1851年の本(Ardent Love)と1884年の本(Warmth)に載っています。訳された経路の資料には届いていません。

3つ目の段 花は刺座から咲き、青い花は咲きません。「咲くと縁起がいい」は根拠を示した資料が見つからないため、断定も否定もしません。

ほかの花の語と資料の厚みを比べるなら花言葉一覧(花の名前から探す)から、意味から花を探すなら意味から花を探す、色から探すなら色から花を探す、日付から探すなら誕生花を日付から探すから入れます。

参考情報

  • 花言葉.net「サボテン」 https://hanakotoba.net/saboten/
  • 花言葉-由来「サボテン」 https://hananokotoba.com/saboten/
  • HanaPrime「サボテンの花言葉」 https://hanaprime.jp/language-flower/cactus/
  • 花の持つ言葉「サボテン」 https://www.language-of-flowers.com/hana/se-186/
  • ブルーミー「7月29日の誕生花」 https://bloomeelife.com/presents/birthday/birthflowers/birthflowers-0729
  • 季節の花300 https://www.hana300.com/
  • Wikipedia日本語版「サボテン」 https://ja.wikipedia.org/wiki/サボテン
  • Wikipedia日本語版「ゲッカビジン」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲッカビジン
  • Wikipedia日本語版「クジャクサボテン」 https://ja.wikipedia.org/wiki/クジャクサボテン
  • Wikipedia日本語版「シャコバサボテン」 https://ja.wikipedia.org/wiki/シャコバサボテン
  • Wikipedia日本語版「サワロ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/サワロ
  • Wikipedia日本語版「メキシコの国章」 https://ja.wikipedia.org/wiki/メキシコの国章
  • コトバンク「サボテン」(日本大百科全書・世界大百科事典ほか) https://kotobank.jp/word/さぼてん-3153097
  • Project Gutenberg「The Language of Flowers」(Henrietta Dumont, 1851) https://www.gutenberg.org/cache/epub/71779/pg71779.txt
  • Project Gutenberg「Language of Flowers」(Kate Greenaway, 1884) https://www.gutenberg.org/cache/epub/31591/pg31591.txt
  • Korotkova ほか(2021)Willdenowia 51 https://doi.org/10.3372/wi.51.51208
  • FAO AGRIS(上記論文の書誌と抄録) https://agris.fao.org/search/en/providers/122535/records/65df19967c7033e84becd3ff
  • 米国立公園局 サワロ国立公園「Saguaro Cactus」 https://www.nps.gov/sagu/learn/nature/saguaro.htm
  • アリゾナ州法 41-855 https://www.azleg.gov/ars/41/00855.htm
  • GreenSnap「サボテンの花」 https://greensnap.co.jp/columns/cactus_flower
  • 日比谷花壇「サボテン」 https://www.hibiyakadan.com/item/LIFESTYLE_Z_0122.html
  • 静岡新聞「月下美人が昼間に開花」(2026年9月10日) https://news.at-s.com/article/2052583
  • TBS NEWS DIG(テレビ高知)「一夜限り咲く『月下美人』」(2025年10月3日) https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2209167
  • emogram(産経新聞)「市川市動植物園のサボテンに咲いた『黄色い花』」(2026年8月27日) https://emogram.sankei.com/107374
  • 西日本新聞「晩秋に20年育てたサボテン咲いた」(2025年11月23日) https://www.nishinippon.co.jp/item/1426727/
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