バラの花言葉|色別・本数別の意味

バラの花言葉|色別・本数別の意味

バラの花言葉とは、バラという花に割り当てられてきた意味のことで、種全体には「愛」「美」が当てられています。ただし実際に贈り物として使われるとき、意味を決めているのは色と本数です。この記事では、業界団体の資料で確認できる色7色と本数22区分を整理したうえで、贈る前に確かめることまでを扱います。

この記事でわかること

  • 意味を決めているのは色と本数: バラ全体の「愛」だけを覚えて花屋に行くと外します。届くのは「赤いバラが12本」という具体的な組み合わせです。
  • 黄色と13本が事故の起きやすい二つ: 黄色は友情と嫉妬が同居し、13本は12本のダズンローズと1本違いで意味が友情に切り替わります。
  • 花言葉に公式はない: 認定する機関は存在しません。このページは業界団体の資料で確認できたものと、確認できていないものを分けて表示します。
目次

結論:バラの花言葉は色と本数の組み合わせで決まる

バラ全体の花言葉は「愛」「美」ですが、実際に伝わるのは色と本数の組み合わせです。

花の種類としての薔薇の意味は、ほぼこの2語に集約されます。ただしこの2語が単独で意味を持つ場面は、贈り物ではほとんどありません。花屋で売られているバラは必ず何かの色をしていて、必ず何本かの束になっているからです。

色と本数は同時に効く

花屋のバラは必ず何かの色で、必ず何本かの束です。二つの意味は同時に届きます。

たとえば黄色いバラを3本贈ると、色の意味である「嫉妬」と、本数の意味である「告白」が同時に成立します。色だけを調べて本数を決めなかった場合も、その逆の場合も、意図しない組み合わせができあがります。片方だけ確認して終わりにできない、というのがバラの特殊なところです。

花言葉に公式はない

花言葉を公式に認定する機関は存在せず、辞典によって書かれている内容が違います。

このページの色と本数の意味は、一般社団法人 花の国日本協議会が運営する「はじめて花言葉辞典」に掲載されている内容にもとづいています。別の辞典では違う意味が書かれていることがありますが、どちらかを誤りとして消すことはしません。典拠が確認できていないものは、確認できていないと明記しています。

色別の花言葉

バラの色の意味は7色に整理されており、赤は愛、白は尊敬、黄は友情と嫉妬です。

この対応はバラ固有のものではありません。ガーベラやカーネーションと突き合わせると、赤が情熱、白が尊敬、黄が友情という組み合わせは花をまたいで共通しています。色の意味は花ではなく色そのものに付いている、と考えたほうが実態に合います。以下が7色の一覧です。

色 花言葉 向いている相手
赤 あなたを愛してます/情熱 恋人・配偶者
ピンク 感謝/温かい心 恋人・母・友人
黄 友情/ジェラシー 友人(恋人には注意)
オレンジ 絆/無邪気 家族・同僚
白 深い尊敬/私はあなたにふさわしい 目上・結婚式
紫 気品/尊敬 目上・格式のある場
青 夢かなう 合格・開業・門出

この7色は典拠のある範囲です。色から他の花も見たい場合は色から探すへ。以下、色ごとに補足します。

赤・ピンク・オレンジ

赤は愛情、ピンクは感謝、オレンジは絆です。3色とも贈って角の立たない色です。

赤は恋愛感情をまっすぐに伝える色で、プロポーズ・記念日・告白のいずれにも使えます。詳しくは赤いバラの花言葉で扱います。ピンクは赤ほど直接的ではなく、恋人にも母にも友人にも渡せます。恋愛の意味を強く出したくないときの第一候補です。オレンジは明るく健康的な印象で、長く続いている関係や家族・チームに向きます。恋愛の色ではありません。

白・紫

白は深い尊敬、紫は気品です。どちらも恋愛より敬意を伝えるときに向く色です。

白の「私はあなたにふさわしい」は意外に強い意味で、白バラが結婚式で使われる理由もここにあります。清らかさだけの色ではありません。紫は目上の相手や格式のある場面に向きます。紫のバラは自然界にほぼ存在せず、多くは品種改良か染めによるものです。手に入りにくい色を選んだこと自体が、特別なものを用意したという意思表示になります。

黄色は友情と嫉妬の二面がある

黄色いバラは友情と嫉妬という正反対の意味を同居させており、相手を選ぶ色です。

日本では「友情」の面で紹介されることが多い一方、西洋では黄色は伝統的に裏切りの色とされ、「嫉妬」「愛情の薄れ」の意味が強く残っています。受け取る相手がどちらの意味を知っているかで、伝わり方が反転します。花言葉に詳しくない相手なら明るい色として素直に喜ばれ、日本の花言葉を知っている相手なら友情と受け取り、西洋の花言葉を知っている相手なら嫉妬と受け取ります。恋人への贈り物で黄色を単独で選ぶのは避けたほうが無難です。友人へ贈る場合や、他の色と混ぜた花束の一部として使う場合は問題ありません。

青の「夢かなう」は育種会社が付けた

青いバラの「夢かなう」は、サントリーが青いバラを実現した経緯から付いた花言葉です。

青い色素を持たないバラは長いあいだ「不可能」の象徴で、英語の blue rose は「あり得ないもの」を指す慣用句でした。その状況を変えたのがサントリーフラワーズによる遺伝子組換えの青いバラ「アプローズ」です。不可能とされたものが実現したという経緯から「夢かなう」が当てられました。育種した会社自身が付けた花言葉であるため、由来がはっきりしている点で他の花言葉とは性質が違います。成り立ちと贈り方は青いバラの花言葉で扱います。

黒と緑は典拠が違う

黒と緑のバラは業界団体の資料に項目がなく、7色と同じ扱いにはできません。

黒については、商業サイトで「あなたはあくまで私のもの」「憎しみ」などが紹介されていますが、花しるべではまだ典拠を確認できていないため、このページでは断定しません。由来も含めて黒いバラの花言葉で扱います。なお、真っ黒なバラは存在せず、黒バラと呼ばれるものは濃い赤紫の品種か、染めたものです。

緑にも典拠がありません。参考として、花しるべは次のように考えています。

花しるべの提案:緑のバラは「常にあること」

緑はバラにとって花の色ではなく葉の色です。花が終わっても残り続ける色であること、緑のバラの多くが花弁の色を保ったまま長く形を崩さない品種であることから、派手さではなく持続を意味する色として提案します。これは既存の辞典に載っている花言葉ではなく、花しるべが付けた意味です。

Q. バラの色は染めたものでも意味は同じですか。

A. 同じです。花言葉は色に対して付いているため、染めか品種改良かは問いません。青・紫・虹色などは多くが染めによるもので、花屋でも一般的に扱われています。

本数別の意味

本数はそのままメッセージになります。1本は一目惚れ、3本が告白、12本が交際です。

本数に意味を持たせる文化があるのは、花のなかでほぼバラだけです。色を正しく選んでも、本数を間違えると意図が変わります。以下が全22区分です。

本数の一覧

1本から999本まで、22の区分それぞれに意味が割り当てられています。

本数 意味
1本 一目惚れ
2本 この世界は二人だけ
3本 愛しています・告白
4本 死ぬまで気持ちは変わりません
5本 あなたに出会えて心から嬉しい
6本 あなたに夢中
7本 ひそかな愛・片思い
8本 あなたに感謝しています
9本 いつまでも一緒にいてください
10本 あなたは全てが完璧
11本 最も愛おしい人
12本 付き合ってください(ダズンローズ)
13本 永遠の友情
21本 あなただけに尽くします
24本 一日中思っています
50本 いつまでも変わらない
99本 永遠の愛
100本 100%の愛
101本 これ以上ないほど愛しています
108本 結婚してください
365本 あなたが毎日恋しい
999本 何度生まれ変わってもあなたを愛します

この表で間違えやすいのは、1本と3本、12本と13本の二組です。1本は「一目惚れ」なので、付き合いの長い相手に渡すと初対面の相手への言葉になります。告白は3本です。13本の「永遠の友情」は12本のダズンローズと1本しか違わないため、数え間違いが最も痛い本数になります。

12本のダズンローズ

12本の束はダズンローズと呼ばれ、付き合ってくださいという意味を持ちます。

12本それぞれに誓いが割り当てられているのが特徴で、感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠の12語とされています。12という数が使いやすいのは、花屋がその場で確実に組めるからです。108本や365本は在庫と予算の相談が要りますが、12本なら当日でも用意できます。場面から選びたい場合はプロポーズに贈る花へ。

108本を実際に贈るときの段取り

108本は結婚してくださいの意味ですが、渡すには予約と置き場所の用意が要ります。

確認することは3つあります。1つ目は予約で、108本のバラを在庫で持っている花屋はまずないため、数日前からの取り寄せになります。2つ目は大きさで、108本の花束はひと抱えの体積になり、片手では持てません。3つ目は渡したあとで、受け取る側の家にそれを挿せる花瓶があることはほぼありません。この3つを段取りしてから注文するかどうかで、当日の印象が変わります。詳しくは108本のバラの意味で扱います。

Q. 意味を気にせず贈りたいときは何本にすればよいですか。

A. 15本や20本など、一覧に意味が載っていない本数を選ぶ方法があります。表にある本数は避けたほうが、意図しないメッセージになりません。

バラの季節

庭で咲くのは春が中心ですが、花屋の切花としてのバラは一年中手に入ります。

「咲く時期」と「買える時期」は別です。ここを混同すると、贈りたい日に手に入りません。

咲く時期は春が中心

バラ園や庭で咲くのは5月から6月で、四季咲きの品種は秋にもう一度咲きます。

四季咲きは10月から11月にまとまって咲き、一季咲きの品種は春だけです。バラ園の見頃を狙うなら5月下旬から6月上旬が最も確実な時期になります。

切花は通年で買える

ハウス栽培が確立しているため、真冬でも花屋で赤いバラを買うことができます。

ただし母の日・クリスマス・バレンタインの前後は相場が上がり、本数の多い注文は取りにくくなります。日付が決まっているなら早めに相談してください。花の形や予算の決め方は贈る花を選ぶで扱っています。

バラの種類と名前

園芸品種は数万種とされますが、花言葉はバラという種全体に付いています。

花言葉を調べる場面で必要な区別は、次の3つだけです。

原種・オールドローズ・モダンローズ

花屋で売られている切花のバラは、ほぼすべてモダンローズに分類されます。

区分 内容 主な使われ方
原種(野生種) もともと自生していたバラ。ノイバラ(野バラ)など 交配の親・野趣のある庭
オールドローズ 19世紀以前から栽培されてきた品種群。香りが強いものが多い 庭植え・香料
モダンローズ 19世紀以降の交配品種 花屋の切花のほぼすべて

贈り物として選ぶ場面では、この3つのうちモダンローズしか出てきません。区分を意識する必要があるのは、庭に植える場合か、香りで選ぶ場合です。

品種固有の花言葉は例外

品種ごとの花言葉は原則ありません。例外は育種した会社が名付けたものだけです。

前述の青いバラ「アプローズ」の「夢かなう」がその代表です。バラの名を持ちながら扱いが別の花もあり、モッコウバラはトゲが無く春に小さな花を房で咲かせるつる性の植物で、切花ではなく庭木として使われます。モッコウバラ固有の花言葉は複数の説があり、花しるべではまだ典拠を確認できていません。確認でき次第、由来とあわせて掲載します。

贈る前に確かめる3つ

確かめるのは、相手が花言葉を気にするか、色と本数、渡したあとの3つです。

色と本数を決めたあと、注文する前にこの3点を通してください。

相手が花言葉を気にする人かどうか

気にしない相手なら、意味より見た目の好みで選んだほうが確実に喜ばれます。

花言葉を調べること自体が目的になると、贈り物としては外します。相手が花言葉を意識する人かどうかのほうが、どの意味を選ぶかより結果に効きます。

色と本数がぶつかっていないか

黄色を3本、13本を恋人にといった組み合わせは、意図がねじれて伝わります。

色で決めたら本数を、本数で決めたら色を、もう一度確認してください。片方を決めた時点で満足して注文すると、この確認が抜けます。

渡したあと相手がどうするか

花束は受け取った瞬間から荷物になります。帰る手段と花瓶の有無を考えます。

会場から自宅までの移動手段、家に花瓶があるか、そもそも花を飾る習慣があるか。本数を増やすほどここが効いてきます。場面ごとの渡し方はシーンから探すで扱っています。

バラの花言葉のよくある質問

Q. バラの花言葉で「怖い」と言われるものはありますか。

A. 黄色の「ジェラシー」がよく挙げられます。バラそのものに怖い意味があるわけではなく、色と本数の組み合わせで意図がずれることが問題です。黒いバラについては黒いバラの花言葉で扱います。

Q. サイトによって花言葉が違うのはなぜですか。

A. 花言葉を公式に認定する機関が存在しないためです。西洋由来のものと日本で加えられたものが重なっており、参照した辞典によって内容が変わります。このページでは業界団体の資料に載っている内容を軸に、異説がある場合は併記しています。

Q. バラ以外にも本数の意味はありますか。

A. ガーベラなど一部の花で語られることはありますが、バラほど体系化されているものはありません。アジサイやカスミソウのように、束で贈るのが前提で本数を数えない花のほうが多数です。

Q. 花の名前から他の花も調べられますか。

A. 花言葉一覧に花の名前から引ける一覧があります。色から絞りたい場合は色から探すが早いです。

参考情報

  • 一般社団法人 花の国日本協議会「はじめて花言葉辞典」(色別の花言葉・本数別の意味)
  • サントリーフラワーズ 青いバラ「アプローズ」(品種固有の花言葉の由来)
  • 花しるべ 花言葉編集規程 v01(典拠あり/諸説あり/花しるべの提案の3区分)
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